ぼくとくまさん 絵本おすすめレビュー(育児と絵本のブログ)

2008年02月23日

ぼくとくまさん

ぼくとくまさん

ユリ シュルヴィッツさん、訳はさくまゆみこさんの絵本です。

作者のシュルヴィッツさんは、ポーランド生まれでアメリカで本を出したようです。

これを読んで、うーん、日本の感覚とはずいぶん違うようだ、と思いました。


専門家ではないので、私の推論ですが、

アメリカ的(といっていいのかわからないのですが、ここで参考にするのが、「ぼくのせかいをひとまわり」とこの本なので、とりあえずです。そもそもシュルヴィッツさんはポーランド生まれですし)な感覚では、

自我の発達において
「自分の持ち物をもつ」=「お城(部屋)を持つ」ということが
とても重要である。

で、「ぼくとくまさん」においては、
@自分のお部屋のもの(部屋からみえる月とか、おもちゃ)を
数え上げ、
Aぬいぐるみのくまさんと再会し(友達として「再発見」する)
B彼とシェアする
というストーリーであり、

自分のお城を確立(自我の確立)ののちに、一人ではさみしいことを発見し、友達を求め、再発見し、分け与える。自我を構築したのちに、社会との回路をつなげる

というずいぶんきっちりとした話になっています。

ぬいぐるみのくまさんを「わすれていた」のは、一人の世界を築き上げるときには、目に入っていなかったもので、それをなしとげてはじめてくまさんを「発見」することが可能になったのでしょう。

日本の絵本だと、こういうかっちりしたつくりにはあんまりなっていないですよね。そもそも、親と子の「自立」という感覚もだいぶ違いますし。どっちがいいとかではなく、そもそも違うというか。

ところで、この絵本、英語版のタイトルは「The Moon in My Room」です。くまさん、とつけたのは日本語の翻訳版ですが、「くまさんとの友情もの」の感覚で目がいってしまうと思うんですよね。やっぱり、「月」が象徴性もあってよかったと思うんですが。でも直訳だと地味ですね。難しい。

でも、とてもよい本だと思いますし、翻訳がなかったら出会えなかったわけで、翻訳はありがたいです。



英語版




話は変わりますが、
大福のウィルス性胃腸炎もだいぶおさまり、今日はガッツガッツ食べています。
一方、私の体調は悪化。寝てました。

posted by 大福かあさん at 18:34| 3歳児向け絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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